・・・・いつでも石と一緒・・・・
〜その11〜
| ある著名なコレクター 国内のある老舗の居酒屋チェーン。この居酒屋は今のフランチャイズチェーンの走りだ。 そこのオーナーが昔から石のコレクターとして有名なのだ。自分が菊花石に入れ込んでいた頃、かれこれ30年以上前からその名前は石業界の間でも轟いていた。 最近ネットを見ても、その方の記念館らしき建物が紹介されていて、大型の飾り石などが陳列展示されているようだ。当時流行った菊花石、佐渡の赤玉、ジャスパー、大型メノウ等々などをかなり買い漁ったらしい。当時の100万円クラスの石が収集されていったわけだ。 自宅は有名で、その昔都内の高級住宅地の一角で近くから見たことあるが、お屋敷の入り口には立派な門があり、その門から本宅ははるか先の方にお城のように聳え立ってるのを見たことがある。 いやぁ、とにかく驚いたものだ。そのお屋敷の中には大型の素晴らしい石たちがゴロゴロ飾ってあると聞いていた。玄関までの80数段の階段を大型石を抱えて行くのは苦痛だったとのことだ(笑)。 その方はもう高齢なので、とっくに物故入りかと思ったが、どうしてどうしてまだかなり元気だとのこと。 菊花石のような石ばっかりかと思っていたが、実はミネラルショーでも出没されてたまにブースごと全部買い取ったりされているらしい。その買い方は豪快だが、買う時の値引き要求も相当のものらしい。 しかし、ここで耳にしたすごい出来事!! それは過去に収集した菊花石をごっそり全部処分したという話だ。その理由は分からない。その売却先が香港だと。全部で300個以上もあったらしい。仮に一個100万円としたら3億3千万円。大した金額にはならない。実はもっとかもしれない。 しかし香港などの財閥は途方もない金持ちだ。そんなもの買うくらい大したことはないだろう。 ここで思い出したのは、かつて日本の文化である浮世絵の大半が海外に流出した出来事である。 著名な浮世絵や版画は海外の有名美術館に多数存在している。今や由々しき出来事である。 今回のこの菊花石の流出も同じことじゃないだろうか。岐阜の根尾谷に産出する菊花石は今やわが国の特別天然記念物に指定されており、採掘禁止だ。 その日本の文化が大量に流出したとは、実に危惧されるべき事実だと思った次第だ。 2006.8.5 |