その3

・・・・・総括・・・・・

前2ページのレポートは実は中身が何もないただの報告だ。これじゃ味のない桃のようなもの。甘くも酸っぱくもない桃と言うのは実にまずい味だ。
初日から最終日までのレポートはそんな感じで反省。バタバタ書いたレポートと言うのはいかにつまらないかを感じてしまった。
改めてフェアを振り返って見よう。

1.毎度思うのは、この重く、腰が悪くなりそうな石たちを運んでくる出品者たちへ感謝の気持ちだ。
こんなお宝を壊さずにちゃんと運ぶにはそれなりのノウハウがあるだろう、といつも感心せざるを得ない。
特に特別展などの巨大な石たち。見ただけで圧倒される。いやぁ本当にご苦労様。

それに今回のようなあの混雑は、いかにこのフェアが人気あるかを象徴している。年2回大きなミネラルショーがあるわけだが、両大会ともにお互い引け
をとらないくらいの盛況ぶりだ。従って半年に一度のこのショーを待ってる人は実に多いはずだと思う。
早い話が、石の万国博覧会みたいなもので、ここにくれば日ごろ見れないような石たちにも会えるし、実際に手にとって見ることの出来る。
石ファンにとってはその喜びはひとしおなのだ。

さて、今回の大きなテーマは、石の文化史「世界・日本の偉人・・・鉱物との意外な関係」だ。
意外な偉人たちが、意外にも石との係わり合いがあったということ。これは日ごろ全く感じない事実かもしれない。
内容は興味深いものかも知れないが、どこまで石ファンに浸透したかは分からない。
と言うのもそこに出てくる石たちは今時の石ファンの心を捉える石とはちょっとかけ離れていて、堅すぎる内容だったかもしれないから。

しかし、今や世界は資源戦争の時代と言われている。地球の資源・・・いわゆる石油、天然ガス、鉄鉱石類、貴金属・・・・それらを巡って世界の
あちこちで紛争が多発している。それらの資源とはみんな石から出ている。これも石の文化史の一場面なのだ。
それだけ人類と石との関わりは密接で、これを分けて考えることは不可能だ。限られた資源!みんなで大事に使おう!

2.さてさて、前置きはこれくらいにして実際のフェアの内容だ。
思うに昨今はインターネットの普及によって石関係もネットで見れるし購入出来る。しかし、ネットでの販売業者の大半はいわゆるパワーストーン関係だ。
営利追求の資本主義社会ではこの方法が儲かるのだろうが、純粋の石ファンとしてはいささか疑問点も多い。
うれしいのは、今回のフェアや年末の池袋ショーではパワーストン関係のブースは殆ど見かけなかったことだ。
以前、この手のブースを見かけたこともあるが、そこに立ち寄るお客さんは少なく、その手の業者も今では参加してない。
すなわち、このようなフェアやショーではその手の販売業者は不適格で、客筋も違うので撤退せざるを得ないのだろう。

パンフレットにも毎回書いてあるが、よくも問題になるのが偽物、贋物、人造の石たちだが、今回くまなく見ても、そういった類の石は
確実に減ってると思われた。以前は怪しい石がもっと陳列されていたようだが、今回は見かけなかったし噂にも上っていない。
あの雰囲気の中、ついつい買ってしまうのが世の定め。あとで後悔することも多い。徐々にいい方向へ進んでるようだ。

その中でも異色だったのが某外国ブース。前頁にも載ってるが、かなり高価な球形のフローライトやグリーンアポフィライトの類。
固いドームの中に鎮座した真っ赤な丸い粒状のフローライト。2個あったが両方とも30万円と言うのだから驚き。
今では似たようなものがネット業者で数千円で販売されてるのだ。同じくその横の40万円だった小さいグリーンアポフィライト。
ケッサクなのは、隣接業者もグリーンアポフィライトを販売していて、それは高々数万円もしない。先の高額販売ブースからクレームがついてもっと遠くに
陳列してくれ、と言われたとのことだ。値段がすぐに比較できるので営業妨害に見られたのかも(笑)。

同じ種類の石でも業者の仕入れや販売方法によって価格はマチマチなので、よーく吟味してから購入すべきだ。

3.こういうフェアでは我々一般人だけでなく、いわゆる業者たちもここに仕入れに来る。
実際は見えないが陳列棚の裏側にはもっと沢山の石たちがダンボールに入って眠っているのだ。最後には一山ナンボで売却する。
毎回見に行けば自然に各ブースの人たちとも顔なじみになってくる。すると、近寄ってダンボール一箱で10万円とか20万円とか言って来る。
買う気はないが、商売するにはおいしい話かもしれない。ということで儲けそこなった話は多々ある。

儲けそこなったと言えば、外国ブースの人たちは為替変換の勘違いや計算違いが多々あるようで、昨年も50万円の品を一桁損して売ったとか、
お客さんではおつりで儲かった、或いはどうも一桁儲けたようだ、との話も散見する。お金に関しては後々までトラブルになるので要注意だ。

ここは石のお祭りなので、業者もお祭り気分で大盤振る舞い、全部表示金額の50%引きなんて表示もよく目に付く。本当に50%引きかな、なんて
思うのだが、じっくり金額見たら確かに半額なら安い、と思われるものが多かった。
気をつけなくてはならないのが、オール千円とかオール2千円とかの品物。あっ安いなんて飛びついたら、つまらんものばっかり数が増えたと言う
ことになり、安物買いのナントカになるので、これも要注意なのだ。今回これで失敗した(笑)。

4.石ファンの種類も多岐にわたる。自分は単にきれいな、面白い石を楽しむ派だ。しかし、実際は学者のように色んな種類の石を探求してる人も多い。
そういう人たちは、僕らのようなどちらかといえばミーハー的な石は追求しなくて、みんなが知らないような石、新発見の石、極めてレアな石などを追求
してる。
実際、会場でも一般の人が見向きもしないような石をじっと眺めて買う人もいる。それらはとても美しいと呼べる類のものではないが、その人にとっては
実にお宝なのだ。普段見る石のショップでは売ってないような石なのだ、こういう光景もショーならではの光景だ。

反対に、ブースひとまとめで買い漁っていく人もいるが、今回は見なかった。不景気のせいか、ドーンと数百万円の大金は見られなかったが、この人出だ、
きっと売れ行きは良かったに違いない。みんな満足して帰国していっただろうか。
                                                             また年末まで!!
展示してあった素晴らしいスターローズクォーツの巨大な丸玉